導入事例

クリーニング業

有限会社大佛クリーニング

深夜まで続く作業がなくなりコストも削減

  • 導入ITツール
  • クラウド勤怠管理システム

「私たち管理部門の担当者は、月末のたびに抱えてきた不安や負担から解放されて、さらに新たな生産性を高める仕組みを作ることができたんです」。そう語るのは、東京都内に10店舗と2つの工場を構え、2019年に創業60周年を迎えるクリーニング店で店舗・生産統括の責任者を務める関谷さん。

「以前は、スタッフの勤怠管理に、昔ながらの紙に印字されるタイプのタイムカードを使用していました。毎月20日になると、それぞれの店舗や工場から70名分のタイムカードが管理部門に集められるのですが、シフト制のスタッフも多いので、すべてが揃うまで給与の支払い総額を把握することができませんでした。また、紙のタイムカードは、破損や紛失の恐れもあり、打刻ミスによる勤務時間の修正も面倒。支払い手続きを済ませる月末までの5日間ほどは、深夜までタイムカードの小さな文字を黙々と追う日々でした」。

そんな業務にかかる時間と負担を減らそうと、ITツールを導入したのが、今から約2年半前。

「店舗のスタッフは、電車やバスなどで使っているICカードをレジにかざすだけで出勤・退勤の手続きができ、工場ではタッチパネルに指紋を読み込ませるだけで勤務時間が記録されます。各店舗の売り上げやそれらのデータは、リアルタイムで管理部門のパソコンや担当者のスマホに送られてくるので、集計や修正の業務にまとまった時間を割く必要もなく、作業時間はそれまでの1/6以下になりました」。

「ITツールの導入は、管理部門の業務の効率化だけでなく、生産性の向上とコストの削減にもつながった」と、関谷さんは言います。

「店舗やスタッフの状況を即座に知れるようになったことで、その時々の適切な人員配置が可能になり、1カ月あたり約25万円の人件費の削減が実現しました。うちのように長く営業しているお店でも、まだまだ改善できる点はたくさんある──。ITツールは、そのことに気づかせてくれました」。

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