導入事例
「うちの会社でITツールを導入したのは、今から約15年前。 カラオケがブームになって取り引き先の数が急激に増えたことで、それまでの
手書きの帳簿では対応しきれなくなったことが理由のようです」。
そう語るのは、主に業務用通信カラオケの周辺機器のレンタルやリースをおこなう企業に勤める植木さん。
「カラオケの設備は、お店ごとにモニター、アンプ、スピーカーなど、それぞれ異なる組み合わせで施工するので、顧客情報の管理がすごく大変。 ITツール導入前の取り引き先は、現在の約半分の500店くらいですが、それを手書きでこなしていたことを考えると…ゾッとします。
カラオケのブームが落ち着いている現在でも、うちが売り上げを伸ばせているのは、
顧客管理などの作業をITツールに任せ、 社員が業務拡大に集中できるからだと思います」。
植木さんの勤務先では、顧客管理のほか、売り上げの記録やスタッフの給与計算、契約書や納品書の作成・管理、はては宅配便の伝票への印字まで、 じつに多くの業務にITツールを活用しているとのこと。
「見積書や契約書の作成には、おそらく、
手書きであれば最短でも1通20分くらいは必要でしょう。 それが、うちでは
5分程度で完了します。今ではさらにITツール が進化して、販売情報が共有できるようになったことで、
数年前に比べて社員の残業も平均1時間は短縮しました。 しかも、今までパソコンが苦手だった新人社員でも、
一日で使い方をすっかりマスターできるくらい、 今のITツールは使いやすく作られています。 とはいえ、仕事の“主役”は、あくまでも人。
カラオケの機械を設置するのも、壊れた機器を修理するのも、厳しいお客さんにお金の話をするのも、日本語が話せない外国人の経営者さんと交渉するのも、すべて人です。
そんな主役を引き立てる“名脇役”こそがITツール…そんなふうに考えてみてはどうでしょうか」。
取材協力:カシオ計算機株式会社